ノーコードツール「STUDIO」のメリットとデメリット

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姫路市のホームページ制作会社、エスティー・クリエイティブです。
この度、弊社は兵庫県で数少ないSTUDIO Expertsの認定パートナーになりました。

そこで今回は、多くのWebサイトで使用されているCMSの「WordPress」とノーコードツールの中でシェアを伸ばしてきている「STUDIO」を、Webサイト制作を依頼する側の立場でどのようなメリットとデメリットがあるかまとめてみました。

新しくホームページの作成をお考えの方は、STUDIOとWordPressのどちらで作成すべきか迷っている方もおられるかもしれません。
最終的にどちらを採用するのが最適かはケースバイケースですが、サイト制作依頼時の参考になれば幸いです。

「STUDIO」と「WordPress」の基本情報

STUDIOとは?

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STUDIOは日本の企業が提供するノーコードWeb制作ツールで、ノーコードツールの中でもオリジナルデザインのテーマを作成しやすいこととサポートが充実していることが大きなメリットのサービスです。
最低限のWEBの知識や技術は必要になりますが、技術者であればデザイン性の高いサイトをスピーディーに制作できます。

WordPressとは?

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WordPressは、無料で利用できるオープンソースソフトウェアで、シェアナンバーワンのCMS(コンテンツマネージメントシステム)です。
テーマやプラグインも豊富で、デザインカスタマイズや機能拡張が比較的簡単に行うこともできますが、フルスクラッチで拡張性の高いオリジナルテーマを制作することもできます。
弊社でも、既存のテーマをカスタマイズして作成する方法と、フルスクラッチでお客様毎のオリジナルのテーマを作成する方法で納品しています。

STUDIOとWordPressの基本情報

比較項目 STUDIO WordPress
費用 980円/月~ 無料
テンプレート 45種類 約1万種類
HTML・PHPの知識 不要 必要
カスタマイズ性 低い 高い
向いているサイト デザインを重視した簡易的なサイト ページ数の多い複雑なサイト

「STUDIO」のメリット

制作期間がWordPressに比べて短い

コーディングとCMSの開発に要する時間を短縮することができるので、短納期で公開しなくてはならない場合にも有効です。
また、ノーコードで管理できるため、プログラミングの知識がなくても操作が可能です。
STUDIOを使用することで、制作期間を短縮でき、アップデートの作業も必要ないため、運用面でも手間も省けます。

セキュリティの心配やシステムメンテナンスも不要

大手企業でも採用されているレベルのセキュリティで、自社でWordPressサイトを運用する場合のようなリスクがありません。
システムのアップデートやメンテナンスはSTUDIO本体が行ってくれるので、保守や管理にかかる費用を削減することもできます。

高いクオリティのオリジナルデザインで制作可能

STUDIOはノーコードで直感的な操作が可能なため、WordPressよりも簡単にデザイン性の高いものが作成可能です。
イチからオリジナルデザインで作成できるので、既存のテンプレートをベースに制作するノーコードツールよりも自由にデザインをすることができます。
画像や動画を自由に挿入したり、アニメーション効果を追加してサイトをより魅力的に演出することも可能です。

テンプレートの質が高い

STUDIOのテンプレートはプロのデザイナーによって審査・販売されているため、クオリティの高いテンプレートが提供されています。
制作費を圧縮するためにテンプレートを使用する場合でも、デザイン重視のサイトを運用できます。

「STUDIO」のデメリット

出来ることに制約がある

STUDIOに実装されている機能の範囲の中で、ホームページを作成する場合はフルスクラッチで制作する場合と比べてメリットが多いです。
ですが、ソースコード(HTML/CSS)の直接編集はできないため、実装できる機能はSTUDIOに依存します。
代表的なところだと、メールフォームの自動返信やECサイト、会員制サイトが制作できないといったことがあります。

メールサーバーがない

STUDIOではメールサーバーが用意されていません。
独自ドメインのメールを使うには、別途メールサーバーを用意する必要があります。

運用サイトが増えると利用料金も増える

STUDIOの利用料金は、「1サイトあたりの料金」になります。
運用するサイトの数が増えると、比例して月々の利用料金も増えます。
WordPressの場合だと、1つのサーバーに複数のWordPressをインストールすることができます。

WordPressのメリット

デザインや機能の自由度が高く、要望に応じて柔軟に構築できる

フルスクラッチで制作できますので、もちろんデザインに制限はありません。
また、プラグイン(拡張機能)を用いて会員サイトやECサイトを構築したり、PHPやJavaScriptで独自の開発によりサイトに新たな機能を追加できます。
サイトのデザインや機能を自由に拡張・変更できるので、お客様で更新するブログや事例の紹介等をお客様に合わせてオリジナルの更新画面を作成することも出来ます。

細かくSEO対策ができる

SEOフレンドリーな構造で、細かな検索エンジン対策も可能です。
検索エンジン対策を助けてくれるプラグインを導入し、タイトルタグやメタディスクリプション、URL構造などを最適化してSEO対策を強化できます。
検索エンジンからのアクセス数を伸ばして運用していくにはSEOの基本的な知識は必要です。

テンプレートの数が多い

WordPressは世界中の開発者やデザイナーによって数多くのテーマ(テンプレート)が提供されており、公式テーマディレクトリだけでも数千種類以上のテーマが利用可能です。
ハイクオリティな有料のテーマも数多くありますので、豊富なテーマから選びたい場合はWordPressが適しています。

WordPressのデメリット

開発に時間がかかる

オリジナルのテーマを制作する場合、制作工数が多くなり、制作時間も長くなります。
大規模なサイトの場合は、フェーズを分けて公開していくなど、工夫して公開までの時間を短縮する方法もあります。

システムの保守管理やセキュリティは自己責任

WordPress本体やプラグインのメンテナンス・セキュリティ対策まで全て自己責任で行わなければなりません。
自社で行う場合には相応の知識が必要となり、外注する場合は継続的に費用がかかることが多いです。
シェアが高いゆえに、悪意ある攻撃の標的にもされやすいので、継続的に管理していく必要があります。

まとめ

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STUDIOとWordPressのどちらが良いかは、作成するホームページによって異なります。
それぞれのツールが適しているケースを把握して、最適なほうを選びましょう。

STUDIOの方が適しているサイト

  • スタートアップ、簡易な1ページサイト(LP)やキャンペーンサイトを構築する場合
  • 必要な機能が少ない場合
  • コストとスピードを優先する場合

STUDIOは簡易なランディングページや必要な機能が少ないサイトを構築する際に適しています。

WordPressの方が適しているサイト

  • 柔軟性とカスタマイズ性が重要で、運用効率を向上させたい場合
  • 規模の大きいサイトやEC・会員サイト等特殊な来伊能を持たせたい場合
  • 検索エンジンからの流入を積極的に狙いたい場合
  • 保守管理ができるパートナーがいる場合

WordPressはプラグインやテーマを利用して柔軟にサイトをカスタマイズできるため、独自のデザインや機能を追加したい場合に適しています。
また、検索エンジンの最適化が行いやすいので、検索順位の向上を重視する場合にも有利です。

2つのツールには、それぞれ異なる強みがあるため、どんなホームページを作成したいかにより使うべきツールは異なります。
どちらが向いているのか判断がつかない場合は、ホームページの目的や機能を明確にして、制作会社と相談して作成していきましょう。

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